2012年 9月のコラム

みなさんこんにちは、9月のコラムを担当させて頂きます光岡です。

施工段階での設計事務所の役割はどのようなものでしょうか。

ご存知の方も多いかもしれませんが、建物の施工に関して施主は直接、工事会社と契約を交わします。
それとは別に、施主と設計事務所は監理契約を結ぶことになります。
(もちろん設計図面作成のみで監理を行わない場合もあります)

それでは『監理』とはどのような仕事でしょうか。
よく言われるのは「設計図面通りに施工会社が工事を行っているかをチェックする」という内容です。
これは間違っていないのですが、実際は「工事の過程において生じる様々な問題を調整する」と言った方がいいかもしれません。

201109.png設計図面は施主の希望する住宅を設計者が代理になって伝える手段ですが、全てが表現されているわけではありません。
工事内容をチェックするとともに、
図面どおりに施工が難しい箇所をどのように変更するのか、
施工会社からの合理化提案を検討したり、施主の変更要望や追加工事を施工会社と協議するとことなどが主な内容です。

実際、図面の状態では判らなかったり気付かなかった問題が工事の過程で現れてくる場合も多いからです。

家を建てるということは、予算・期間・技術・法律などが関り合う相対的な作業です。
時には施主に妥協してもらったり、施工会社に無理を聞いてもらいながら、
施主の代理として施工会社との間に立ち、より良い住宅を作っていくことが、わたしたち設計士の業務の一つ、『監理』という仕事です。

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